アロマセラピーの前身となる植物からできた香料の使用は、有史以前に始まっていたと言われています。古代エジプトではも植物の香りや香料を焚いた煙などを宗教儀式などに使用していたことは良く知られている所ですね。
乳香(フランキンセンス)が宗教儀式で、没薬(ミルラ)やシダーウッド、シナモンがミイラづくりで利用されていました。ツタンカーメン王の墓から発見された壺からは、当時のフランキンセンスやミルラなどの香料が発見され、ツボを空けたときにとても良い香りだったと言われました。
キリストの生誕の際には黄金、ミルラ、フランキンセンスが祝いの品として贈られています。
このように、植物の香料は神聖なもの、肉体だけでなく、精神にも影響を及ぼすものと考えられています。古代でのアルマの扱いは、高位な人々だけが使うことができる希少な価値を持っていたことがわかります。
紀元前に絶世の美女と言われたクレオパトラは大変香料を好み、特にバラを入浴や香水に使っていました。当時から、美容や若返りなどの効果も期待されていたんですね。
のちのローマ時代にも香料は重用され、暴君と知られていたローマ皇帝ネロも香料を愛し、バラの香りのワインやお菓子などで客人をもてなしたとの記録も残っています。
ローマ時代が滅んだあとは、香料文化はアラビア文化に取り入れられ、のちにヨーロッパの香水文化へと繋がります。1200年代には初めてイギリスでラベンダーが栽培されラベンダーウォーターがポピュラーになり、アロマトリートメントもこの頃にその原型ができて人々に喜ばれるようになります。
ハンガリー王妃エリザベートが高齢になった際に、ローズマリーウォーターを若返りの水として利用していたことは有名なエピソード。このことから、ローズマリーウォーターは“ハンガリーウォーター”“若返りの水”と呼ばれることもあります。
それほど、植物のエッセンスは価値が高いものとして扱われていた歴史が残っています。
現代になり、エッセンシャルオイルのセラピーの力が注目されるようになったのには、フランスの科学者ガットフォセの研究や、ガットフォセに触発されてエッセンシャルオイルを戦争で負傷した兵士の治療に用いた効果を研究発表した軍医、ジャン・バルネによる功績が大きかったと言われています。
フランスで現在、医療の現場でエッセンシャルオイルが用いられているのは、科学者や医師によるエッセンシャルオイルの研究の流れが影響しているからと言われています。
アロマセラピーの本場と考えられているイギリスでも、マルグリット・モーリーという生化学者がエッセンシャルオイルを用いたトリートメントによる美容や若返り効果を紹介し、医療だけにとどまらないアロマセラピーのより広い効果を紹介しました。
過去には希少性の高かったエッセンシャルオイル(アロマオイル)も、
現代では誰もが手に入れたり、その効果を享受することができるようになりました。
女性の社会進出が当たり前になり、期待が高まる昨今、ストレス、恋愛疲れ、仕事や育児のプレッシャー、ママ友との気疲れ……多くの女性が日々、時間に追われて疲れだけは
蓄積しているのではないでしょうか。
疲れはストレスになり、ストレスはアンチエイジングの最大の敵です。
アロマを日常生活に取り入れてみて、ストレスを大きく解消をして
若返りを目指していきましょう。
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