日本名と産地例
インカローズの正式な日本名は「菱マンガン鉱(ロードクロサイト)」です。北海道古平町稲倉石鉱山や、中南米、アメリカのコロラド州、南アフリカ、ルーマニアなどでも採掘されます。ペルーやメキシコ、アルゼンチンで産出される「インカローズ」は、とくに美しいピンク色をしていることが多いことから、価値が高く「インカのバラ」と呼ばれます。別名はパッションローズ「情熱のバラ」。
石の概要
インカローズは、美しいピンク色と乳白色が交互にあらわれる、バラのような縞模様が特徴です。縞が鮮やかなものほど、アクセサリーや置物向けの宝飾としての価値が高くなります。硬度は低く、半貴石として分類されています。
恋愛の伝承
女性の魅力や情熱を高め、恋愛を成就させる力がとても強いと言われる石です。精神的なトラウマを癒し、愛と幸福を求める意欲を高めます。恋愛感情だけでなく、普遍な愛を目覚めさせることから、ソウルメイトを自然に引き寄せたる、慈愛の心をもつこともできるようになるという伝承があります。
その他の伝承
女性の肉体に強く作用し、ホルモンバランスを整える力が強いといわれます。女性特有の「冷え性を改善させる」、「更年期障害の症状を和らげる」ことができると伝えられてきました。精神を浄化してうつ病を癒し、ポジティブな思考に導く作用もあるともいわれます。
取り扱いの注意
硬度は3.5程で、柔らかく割れやすい石です。湿度や紫外線の影響を受けると変色しやすいという特徴もあります。アクセサリーとして身につけるときには、ぶつけることを避けたり、水や汗に触れたりしないように気をつけることが大切です。石を浄化する際には、陽光にはさらさず、月光の下で行うのが最適です。
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