日本名と産地例
ムーンストーンは「月長石(げっちょうせき)」という日本名をもつ6月の誕生石です。スリランカがもっとも有名な産地です。他にもインド、オーストリア、ミャンマー、タンザニア、アメリカ、マダガスカルなどで産出されます。
石の概要
長石の中でも、ガラスのように透明な光沢をもつ石だけが特別にムーンストーンと呼ばれています。丸いカットを施して研磨すると、月光のような乳白色の光沢があらわれる特徴からその名がきています。同じ長石でも、「サニディン」、「アノーソクレース」と呼ばれムーンストーンと区別される石があります。
淡い青色を帯びる石は、「ブルームーンストーン」、さらに青みの強いものは、「ロイヤル・ブルームーンストーン」と呼ばれとても貴重です。ほかには、インドで産出されるムーンストーンの中に虹色を帯びている石があります。「レインボー・ムーンストーン」と呼ばれ、ブルームーンストーンと同等か、それ以上の価値があります。多くのムーンストーンが手に入れやすい値段ですが、特別な輝きを持つ種類は、インカローズ、ラリマーなどにも負けないほど高価で強い波動を持ちます。
恋愛の伝承
月のパワーを持ち、「恋愛を成就させる石」だと古代から言われています。月は女性に例えられることから、とくに女性が身につけると、愛しい人との結婚や、未来の恋人との出会いなどが訪れるといわれてきました。感情の昂ぶりを抑える作用があることから、安定した穏やかな関係を望む恋人たちに好まれてきた石です。
その他の伝承
予感や予知の力をもたらす石だとされています。繊細な月の波動がインスピレーションを呼び覚ますため、ムーンストーンを持っていると感受性が鋭くなる。勘が働くようになると言われています。
取り扱いの注意
水分や光には強いため、多少の汗や紫外線にさらされても変色する心配はありません。ただし硬度は6なので、強くぶつけたりすると割れる可能性があります。手荒く扱わないように注意しながら、石鹸を入れたぬるま湯で洗うと汚れがきれいに落ちます。浄化するときは、陽光でも月光の下でも大丈夫です。
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