巫女とは日本神話から登場します。祈祷師や神職などが依り代となり、神を自らの身体に宿す儀式「巫(かんなぎ)」をつかさどる存在を「巫女(みこ)」と呼んでいました。
今ではその存在を一般の巫女と区別し、「憑依巫女」と呼んでいます。憑依巫女として活躍される人は、名前を上げられるほど少人数になりました。
初詣や神社参拝で装束を着た現代の巫女は、確かに彼女たちも巫女装束を着ていいますが、本来の巫女ではありません。処女を条件に採用された、期間限定のアルバイトばかりです。
スピリチュアルな力があるから選ばれた……というわけではありません。
占いや不可解な出来事、霊障と思われる症状や口寄せといったキーワードで検索していると、どこかしら、必ず見聞きするのが「憑依巫女」。
今回は不思議な力を持った「憑依巫女」、または「神社巫女」と呼ばれる人々についてのお話しをしたいと思います。
憑依巫女の歴史 難しい恋でも成就させるほどの力
巫女というのは、日本古来より、とても重要な職でした。
巫女は神社に祀られている神に使える女性のことを指し、神事の際に神楽を舞う、依頼があれば祈祷や占いをする、神託を授かり人々に伝えるなど。
日本に生きる人々の生活において精神的な支え、生活の指針を導いてくれる存在でした。
日本という国が生まれてからのことを神話として記したとされている「日本書紀」や「古事記」といった文献の中にも、憑依巫女が登場します。
天照大神が天の岩戸に閉じこもってしまったさいに、扉を開けてもらおうと岩の前で舞を踊った天鈿女という人物が、巫女の原型であったとされています。
さらに、邪馬台国を統治していた卑弥呼も、巫女独特の神託という方法で人々を統治していたという説が根強く残っています。
平安時代になると、巫女の正式な役職として御巫(みかんなぎ)や猿女君(さるめのきみ※天鈿女の子孫とされる)といった官職が誕生しました。
古くから巫女は神事の際に神遊(神楽などの舞のようなもの)を行い、神や精霊や神霊を自らの身に降ろしてお告げを下す「神降ろし」または「神懸かり(神がかり)」を行う存在でした。
天災を収めるための鎮祭や祈祷などもしていたという話も珍しくありません。
巫女が行なっていた神降ろしのための神楽は、時代と共に芸術としての曲芸に変化しています。
また、出雲の阿国で出雲大社(いずもおおやしろ)の巫女が呪術的に行なっていた踊りが、現在の歌舞伎の元となる「かぶきおどり」だったという説も有名です。
全国各地で現在でも行われている神楽や獅子舞などは、元をたどれば巫女が行なっていた呪術的な神事の一環だったのです。
その呪術的で、さまざまな恋を成就させたと記されています。
青物のイタコも憑依巫女の一種としても有名ですよね。
現在の憑依巫女は、昔のような神社の付き合いはなくなり、対面鑑定で施術を行っています。不倫や難しい恋などを成就してくれるとあって、遠路はるばるから相談者があとを絶ちません。しかし、相談をするには紹介が必ず必要で、何年も待つ必要があります。
占ってもらう前に、恋の悩みが変わってきそうですね。
憑依巫女の特徴
巫女の中でも「憑依巫女」というのは、精霊や死霊、神霊といった存在を口寄せ(呼び出し)して、自分の体に憑依させることを生業としていました。
また、霊障や土地についた穢れを祓うのも巫女の仕事であり、憑依という特別な術を使うことからも、健康な体でなければ務まらなかったと言われています。
それだけ口寄せや神懸かりといったものは、精神的にも肉体的にも負担が大きいものなのでしょう。
憑依巫女は、現代では「霊媒体質」と呼ばれるものだったと考えられていて、霊などとシンクロしやすい、シンクロ率の高さが重要です。
憑依巫女と神社巫女の違い
神霊や心霊、聖霊を自分の体に憑依させる「憑依巫女」は、「神社巫女」とは仕事内容も方向性も大きく異なります。
憑依巫女というのはスピリチュアル界隈では、霊媒体質を使って憑依や口寄せ生業とし、個人個人で依頼を受け、各地を回って仕事をこなします。
一方で神社巫女というのは、古くから朝廷に使えた巫系(かんなぎけい)に分類され、宮廷に使える官職として神事に従事するものです。
そもそもはどちらも巫女だったようですが、時代の経過とともに大きく2派に別れ、憑依巫女の多くは各地を歩き回りながら仕事をしていました。
宮仕えになるかフリーで働くかという点でも、憑依巫女と神社巫女は違いがあります。
恋愛に関しての力で言えば、圧倒的に「憑依巫女」に軍配が上がります。
年季や施術のレパートリーの多さが抜きん出ています。最高峰クラスの霊能力者に近いほどの力を持っているのが、憑依巫女です。
ただ、現在は数えるぐらいしかいらっしゃらなく、後継者問題があります。
全国各地で憑依巫女は名前が違う!?
朝廷や宮廷、神社に使える巫系巫女は、関東ではそのまま「巫女」と呼びましたが、京都方面では「イチコ」と呼ばれています。
一方で、憑依巫女などの口寄せを行う巫女というのは、関東ではイチコやアズサミコと呼ばれ、京都周辺ではミコと呼ばれます。
知名度の高い東北のイタコですが、イタコは憑依巫女の代表的存在と言えます。
また沖縄で有名なユタですが、彼女たちもやはり民間霊媒師であり、憑依巫女に分類されます。
まとめ
憑依巫女というのは民間呪術を生業とした人物で、霊媒体質を用いて精霊や死霊を憑依させて、民衆にお告げを授けて各地を歩きまわり、土着の巫女としてイタコやユタといった仕事をしていました。
神社巫女というのは宮仕えや神社仕えをする巫女のことで、神懸かりにより神託を授かりながら、神事にも携わる職でした。
どちらも元は同じ巫女であり、霊媒体質を使って人々のために口寄せや神懸かりという独特の力を持って、日本を影ながら支えていた存在なのです。
占い師仲間で、インターネットサービスで憑依巫女が実在するのか、探してみました。こんな時代だからなので、もしかしたらとの思いもありました。
一番、占い師の多いココナラは残念ながら、憑依巫女は1人もいませんでしたが、
ワオミーでは、元ですが、1人いらっしゃいましたよ。
修業時代の話しなどで盛り上がって、お友だちになってもらいました。
近くにお会いできるので楽しみです。連絡はLINEではなく、遠隔で会話ができるので楽ですね。多分、相当なお力のようです。
現代に生きる憑依巫女さん、その力で恋の悩みを解決してもらいたいと願います。
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