占い研究家の羅生門です。乙女先生とは古い付き合い。いつもご指導感謝いたします。今回は、手相や人相、星占いに動物占い。誰しもが一度は占いに耳を傾けた事があると思いますが、世界に未体験の占いが存在します。国は違っても占いは地球人の関心事です。
ここでは世界の珍しい、でもちょっと聞いたことがある。というような占いを幾つかご紹介させていただきます。
・ジプシー占い
ジプシーの間で行われた、現在の世界中で行われるタロットカードの原型になるものです。
ジプシーはインド北部から始まった少数民族で、ヨーロッパを中心に日本やアジアの一部を除く世界中に分布しています。定住の地を持たない流浪の民族ですので、占いは生活に直結するものだったと推測されます。そう考えるとタロットカードの信憑性が高まります。
・ジオマンシー
日本でも一部の人達の間では人気の占いです。
発祥はアフリカともアラビアとも言われますが、ルネッサンス時代のヨーロッパでブームになった占いです。この占いの方法が魅力的です。
土や砂や小石を手に握りしめて、それを地面に投げつけた時に出来る模様を図形として占うのです。「大地による予言」と言われ、皇帝ナポレオンもこの占いを大事な決断に使っていたそうです。映画の一シーンとしてどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
・紅茶占い
イギリスの紳士淑女が優雅にアフタヌーティーを楽しみながら行った占いです。
今は茶葉は茶漉しによって綺麗に取り除かれますが、当時はポットから直接ティーカップに注ぎましたので、飲み終わった後の茶葉の枚数や形から占ったようです。映画ハリーポッターにも登場しますが、そのエレガントなイメージから、上記のナポレオンが決断を委ねたような重いものではなく、お洒落な感じの占いだったのではないでしょうか。
日本茶やコーヒーでも行われていますので覚えておくと、デートの時や、お客様との商談中に一つの話題になるかもしれません。
・マヤ歴占い
2012年人類滅亡が予言されていました。ノストラダムスの1999年人類滅亡の予言と並び世界中でニュースとして流れましたが、私の知る限りこの二つの予想は的中していません。マヤ族というのは、紀元前8000年からとも2000年からとも言われ西暦1600年頃まで栄えた高度な文明を有した民族です。彼らは天体による暦を有していました。「人は生まれて来る日を選んで生まれる」という発想の中で作られる占いで、世界でも多くの人達から指示されているようです。
・ホロスコープ
これは珍しいというより占いの代表格であり、占いに興味のある方ならほぼ全ての人が何度も行った経験のある占い、占星術です。
生まれた場所と時間で見た天体の位置から各個人を占うものです。太陽・月・惑星の位置で配置図を作り、惑星・黄道十二宮・十二室・角度の4つで作られます。
今から4000年も前の紀元前2000年。メソポタミア文明では天体の位置を記録するという行為が行われていたようです。
毎日同じように太陽が昇り、それが沈むと月が現れ時間とともに空を移動していく。日食や月食、流れ星などは、現代人のように美しいショーではなく、恐怖だったかもしれません。
しかし、今も昔も人は何か思いに耽ったり悩んだりした時に空を見上げて考えてきたのでしょう。太陽や星で運命や運勢を占うというのは、必然的に誕生したものなのだと思います。
世界中の人から指示される占いです。
最後に
5つの占いをご紹介いたしました。
現在、占いは日常生活の中で手軽でポピュラーなものです。
元旦のおみくじから一年が始まり、テレビの星占いは毎日いくつものチャンネルで見ることができるほど身近なものになりましたよね。
■執筆者紹介
【羅生門=占い研究家】
手相・姓名判断をはじめに多数の占いを研究をしている。文化センターでの講師のほか、多方面で活躍中。ミスター紳士。愛妻家。
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