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アロマセラピーの効果 香りが心身に働きかけるメカニズム

自宅でも簡単に取り入れることができるアロマセラピーですが、

果たして効果が出るまでにはどんなメカニズムがあるのでしょうか。


嗅覚は、ほかの感覚と比べて感情や情動にダイレクトに効果が現れることが知られています。例えば視覚の場合は、「花を見る」→「花だと認識する」→「きれいだなと感じる」というプロセスをたどり、思考や認識というプロエスを経てから最後に感情や情動(「きれいだな」)が湧いてくるのです。

一方、香りの場合は、思考や認識に作用されずに、香りをかぐとすぐに「いい気分になる」「リラックスする」反応を示しますが、ヒトの体内ではどういう反応が起きてそのような結果に繋がってくるのでしょうか。



執筆者:ほし さりい

※敬称略


匂いによる癒しの効果は絶大 アロマセラピー効果のプロセス


視覚や触覚が大脳新皮質を経由してから大脳辺縁系に受容されるのに対して、芳香成分は鼻の奥から大脳辺縁系にダイレクトに届いて受容されることによります。

気分転換や感情をポジティブにするためには、匂いを取り入れるのが一番直接的で即効性がある方法だと言われています。


鼻や口などから芳香を吸いこんで呼吸器官を通って肺へ送られる成分はどう働くのでしょうか。芳香成分が肺に送られると、肺胞が成分を吸収し、そこから血液に入り、全身の組織や細胞に運ばれます。ですから、成分は全身にゆきわたることになります。

ですので、それだけダイレクトに体内で反応を起こせる

アロマセラピーは何よりも癒しの効果が高いと言われるゆえんなのでしょう。



匂い以外でのアロマ使用は注意が必要


アロマトリートメントや化粧水などで、皮膚を通して取り込まれた成分はどうでしょうか。アロマ成分は分子が非常に小さいため、皮脂の奥深くまで浸透して力を発揮します。そして毛細血管によって全身の筋肉や各器官に運ばれます。


ですから、エッセンシャルオイルの場合は、肌の奥深く浸透して効果を発揮すること、部分的に皮膚に吸収された成分も全身に行き渡ることが知られています。


ただ、皮膚に直接エッセンシャルオイルを希釈せずに直接肌につけることは禁じられていますので注意が必要です。自分でスキントナーなどを作る場合にはエッセンシャルオイルを1%に希釈するとされています。


例えば、スキントナーを100ml作るときに含めてよいエッセンシャルオイルは2滴まで(0.1ml)が目安と言われていますので、エッセンシャルオイルの専門店などで指導を受けてからつくるとよいでしょう。

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