万葉集にも登場! 変わり種占い『辻占』を体験 瓢箪山稲荷神社
- 乙女の事情
- 2019年5月21日
- 読了時間: 4分
かつて四辻や橋のたもとは神の世界へと繋がる境界線とされていました。
夕方辻に立ち、偶然そこに通りがかった人々が話す内容を神の神託として捉えたのが、『辻占(つじうら)』です。東大阪市にある「瓢箪山稲荷神社」では、『辻占』を体験できます。

神社での辻占のやり方
瓢箪山稲荷神社(ひょうたんやまいなり※大阪府東大阪市瓢箪山町8−1)では、主に3種類の体験型占いがあります。その中の一つに『辻占判断』と呼ばれている辻占があります。
瓢箪山稲荷神社で『辻占判断』をする時の流れは以下の通りです。
①電話で事前に『辻占判断』をしたい旨と、『生年月日(わかれば出生時刻も)』を伝えます。これは四柱推命を加味して宮司様から診断を受ける為の前準備ですので、忘れないようにご注意ください。
②社務所にて受け付けを済ませ、『辻占判断』の見料、四千円をここで支払います。
③手水所で身を清めます。
④本殿へ行き、祈願をします。
⑤本殿正面左側にある、『辻占判断』の判断用おみくじを引き、1~3までの数字のどれかが出ますので、覚えておいてください。
⑥本殿を出て左奥に進むと、鳥居前に『辻占判断用占場』という看板があるのでそこに立ち、目の前を通り過ぎる人を待ちます。
※判断用おみくじで引いた数字と同じ数字の順番で通りすがった人の特徴(その人の性別、服装、持ち物、同行人の有無、その人が向かった方角、乗り物など)を記録します。
例)判断用おみくじで3が出た場合、3番目に通りすがった人の特徴を記録します。
⑦社務所に戻って観察結果を報告し、その内容を元に四柱推命と合わせて宮司様が神意を占って下さいます。
200円で占える体験型「辻占」
『辻占判断』の見料が高くて中々手が出しづらいときは、お手頃なお値段で気軽に試せる簡易版の辻占、『辻占おみくじ』や『辻占瓢箪笹』があります。
『辻占おみくじ』は200円で占える体験型の簡易辻占で、おみくじ、あぶりだしの紙、焼き抜き用の紙の三点をいただけます。
あぶりだしの紙は火であぶると文字が浮き出てくる仕組みになっています。また焼き抜き用の紙は授与所で焼き抜きセットを借り、紙の中央にある【火】の文字に火をつけて燃やし、焼け抜けて切り離された部分がご神託になります。
『辻占瓢箪笹』は、笹に最中の皮で出来た瓢箪がついていて、その中におみくじが入っています。
「辻占」について
江戸時代から東高野街道(古くは、京都から高野山への参詣道として用いられた街道 )で、辻占いの風習が見られたそうです。
しかしながら、辻占い自体は、何時からあるかわからないくらい古くからあった神の信託を伺う占いであったようです。
その街道の辻占いから派生して、明治時代初めころに、瓢箪山稲荷神社の宮司が、独自の辻占を創始し、『淡路島かよふ千鳥の河内ひょうたん山恋の辻占』と名調子で売り歩くことで、現在のような辻占の総本山になったと言い伝えられています。
瓢箪山稲荷神社のご利益・お守り・アクセス

瓢箪山稲荷神社は、 伏見稲荷、豊川稲荷に続く日本三大稲荷のと言われています。そして、辻占の総本山として有名です。
備考:【敷地面積】6600平方m / 【延床面積】3300平方m
ご利益
金運・商売繁盛・開運・五穀豊穣・良縁(縁結び)の神様です。

お守り
商売繁盛と書かれた「金瓢箪」
ゴールドの瓢箪(ひょうたん)に赤い糸を結んであるご利益がありそうな、
様相です。
アクセス
住所:東大阪市瓢箪山町8-1
最寄り駅から:近鉄奈良線 瓢箪山駅下車 南へ150m。
※瓢箪山駅から徒歩4~5分ほど。
~道順~
駅の改札口は1つ(南側出口)。
駅前には瓢箪の形をした池があります。
駅を出てからの道のりは、ジンジャモール瓢箪山のアーケードを進みます。左手に見えてくる瓢箪山稲荷神社の鳥居をくぐり、表参道を歩いて行けば赤い鳥居が見えてきます。この赤い鳥居の先が神社です。ちなみに、アケードは、古き良き時代の大阪の商店街といった趣です。
車で行く場合は、瓢箪山稲荷神社の駐車場が整備されているので安心です。
先ほど紹介した赤い鳥居に着く直前に整備された駐車場があります。
拝観時間:8時~16時30分
神社の駐車場に停められない場合は、近隣の24時間駐車場を利用するのがいいでしょう。最大500円~1,000円。1時間200円~300円。
最後に
辻占で売られる「くじ」をせんべいに入れた辻占煎餅(=フォーチュン・クッキー※おみくじが入っているお菓子のこと)のことも辻占と呼びます。東大阪にお立ち寄りの際には、ぜひ瓢箪山稲荷神社で辻占体験してみてはいかがでしょうか。
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